2024年9月12日木曜日

スズランちゃん

昨年くらいから、造形のリハビリもかねてデジタル造形に手を出していたりしました。
世の中から20年くらい遅れているのは、まぁいつものこと
腱鞘炎のためパテをナイフで削るのがつらくて2年ほど離れていましたが、なんとか持続の可能性を模索したい、というのが大きいです

ソフトはZBrush。ずぃーぶらっしゅ?ぜっとぶらし?ずぶ?ぜぶ?
永続版は終売になってしまったようで、自分のように数年寝かせていたり、土日に数時間ずつしか触れない趣味モデラーにとって最新版のサブスク形式はおつらい。逆にもったいない気持ちでやる気が出たりするのかな、どうだろう。

そんなわけで、初めてのデジタル造形、完成品ができました。
1年もかかったリハビリ作品。途中でPCが壊れデータ飛んでヒヤヒヤした
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アークナイツより、スズランちゃんのフィギュアです。
PCでのデジタル造形、3Dプリンターでの出力、光硬化樹脂出力品の原型化、何をするにも初めてなので大変でした。
X(旧Twitter)でアドバイス頂いた方々にあらためて感謝を。

写真撮ったものは画像多いので個別ページに格納。
X(旧Twitter)には強い人が多すぎて憚られるので、こちらで思ったことなどを書いてみる



塗装は全体的に方法を見直し、がんばったつもりです。
自分は混色が苦手なので、全てビン色そのままで塗るように。これは個人的にかなり効果を感じられた方法で、塗り直しやリタッチがそこまで苦でなくなったのが大きいです。

面相も、肌よりも先に瞳を塗るように、ラッカークリアセーブをしながらエナメルで塗装してみています。モデグラの記事やムックで紹介されていたやり方ですね。
今まではアクリルガッシュを使用した方法でしたので、慣れるまでは試行錯誤が必要そう。

表情的には、もっと口角を上げてあげたほうがキャラ的に良かったかも。優しく微笑みかけて欲しい。あと、艶消し段階でちょっとムラが出てしまったことも心残り。次回に生かせるといいね。

デジタルを触ってみて印象に残ったのは、奥行方向の把握が難しいこと、パテだとできた表面張力や手首の回転を使った造形ができないことです。重力から解き放たれた代償なのかな。デジタル特有の癖も次第に出てきてしまいそうですが…まずは奥行方向、斜め構図などの良くなさを何とかしないといけない。

多重フリルや尻尾のやわらかい表現から、アーツユニットに装備類といった固いパーツもあり…かなり練習になったのではないでしょうか。

アーツユニット(杖)の構造がわからず、大きい絵を見にリアルイベントへ行きました。他のキャラと重なって隠れていました。かなしい。個別のキャラパネルが飾られた回はチケット当たらなかったのよ。

チューブ状部品の接続先には、おそらく腰のコルセットリグにある薬品瓶をセットするのだと思います。補助剤みたいな。また、中央のW字のように出ている部分はアンテナ的なもので、パンタグラフのようになっているのではないかな?と読み取りました。
水晶のような炎のアーツを操るということ、訓練の中で服が焦げていることなどから、マント内側の水色ラインは保護のためのサーマルブランケットなのではないかな、と。ポリイミド的な金属光沢があると思い、塗装は偏光パールにしています。元絵でも筆跡からホイル状のシワのようにも読み取れます…が、造形として入れてみたらかなり表現としてうるさくなってしまったので泣く泣くオミット。情報粗密のセンスをください。

実装タイミング的に、設定資料集Vol.2には詳細が収録されているのではないかと思いますが、細かく載っているといいな。どのようにデザインされたか気になる。

後頭部、もっと盛ってもよかったかもしれない。
そして重量のほとんどを占める尻尾。とにかく重いし手に刺さる。
毛並表現の方法はもっと模索したいと思います。
尻尾9本それぞれの凹凸一つ一つをヤスリ掛けするのに一番生命を削られた気がする。デジタル原型でも結局は腱鞘炎につらい作業があるじゃないのよ


笑顔。
自分では可愛く作ったつもりだけれど、できているのかどうかもわからない。元絵に強く引っ張られてしまった気がするので、次に作る笑顔はもっと自我を出そう。
通常顔も、もっと元絵の雰囲気を出せたはず

ともかく、気になるところは多々あれど完成は完成。
挫折せずに完成まで漕ぎ着けられただけでも良しとしましょう。
次の子をがんばれたら…いいね。

アークナイツの日本版パブリッシャであるYosterさんは二次創作ガイドラインを出してくださっているので、この子はイベントなどに持っていくこともできそう。
ワンフェスでは明確に元絵モチーフはNGとされているので、当日版権はあきらめ。この子はファンアート、同人作品です。

もっと色々と忘備的に書いておきたい気もするけれど、プロでもないずぶの素人(Zbrushとずぶをかけた激うまギャグ)のあれこれを見たがる人もいないと思うのでおしまい。