イベント販売キット説明所

2009年3月24日火曜日

セブンスドラゴン 感想とか。

セブンスドラゴン、クリアしましたー
裏ダンジョンも攻略したので、感想や次回作への要望などなどを。

※セレクトサイトだからって、歯に衣着せたりはしません。
おそらくネタバレ全開になるので、まだプレイ中の方はご注意をー


まず先に、個人的な評価を。※あくまで個人的な評価です。


総合 :☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10



ストーリー :☆★★★★ システム :☆☆☆★★
戦闘 :☆☆☆☆★ グラフィック:☆☆☆☆★
キャラデザ:☆☆☆☆★  NPC :☆☆☆★★
音楽 :☆☆☆☆☆ レスポンス :☆☆☆☆☆
快適性 :☆☆☆★★ 難易度 :☆☆☆★★



 感想としては、どこかぬけてる優等生って感じですかね。
全体としては良く出来ているがゆえに、問題点が大きく見える。


ストーリー:☆★★★★


 一番痛かったのが、これ。

旅の動機の希薄さ。
まったくと言っていいほど、竜の恐ろしさ・フロワロの脅威が伝わってこない。

竜に襲われるエピソードが、冒頭のカザンだけ。中間のバ・ホは結果のみ。
フロワロ関連は、始まりの翼竜戦前後のイベントは良かったが、それっきり。

これでいきなり「竜殲滅の旅をしろ」って言われても。

たとえば、
・3年前にはもっと人口があって活気づいていた都市が、3年後には人口が激減している。
・旅の途中で寄った事のある町が、直後に一夜にして滅ぼされる。
・フロワロで汚染された川の水で、町の人々がロスト化してあばばばb

これぐらいあってくれれば、モチベーションも上がるんですが…

危機感が感じられないっていうか。なんていうか、竜と人との絡みが皆無なんですよね。
支配されているんじゃなかったの?ホントに脅威なの?っていう。

ニアラ登場~千人砲、ヒュプノス関連イベントの唐突さ。何がしたかったのか。
トゥキオンも、音楽・雰囲気はいいが…味が無い。
大昔に大戦があった形跡がない…しかも通常エンカウントて。竜の亡霊ぐらい出てきてほしい。

ニアラの小物臭。
出てくる→千人砲→我には効かn→ぐわー
この流れはギャグだろうか…
第一、千人砲のような攻撃する場合、どうでもいい人間から使うだろjk。
いきなり王と鍛冶職人使うって…なんだそりゃ

ニアラ自体何にもしてないし。フロワロ活性化だっけ?しただけ。
真竜とやらの恐ろしさが分らないまま、「最終決戦だー」言われましても。ねぇ。

あと、ストーリー上で主人公扱いされているのが「ギルド」なのに、ストーリーそのものは「個人」ありきの英雄譚。
話が破錠しまくり。「3年寝てました」の時点で破錠しています。
4人しか寝とらんがなー。あとの12人はどうしたー

本当に物語は擁護のしようがない。だめだこりゃ


システム:☆☆☆★★

スキルカスタムはやはり面白い。これは良い。文句ネェっす。

…あ、スキルカスタム中だけLRでキャラ変更が出来ないのは仕様ですか。違和感があるんですが

クエストシステムなんじゃこりゃ。
なんでこんな仕様にしたのか。面倒≠懐古ですよ。
①依頼人に会い、クエストが発生する
②クエストオフィスに行き、受注する
③依頼人に会い、依頼内容を聞く
④依頼をこなす
⑤依頼人に会い、依頼を完了する
⑥クエストオフィスに行き、完了報告する

面 倒 す ぎ で す 。

特に①②③のあたり。ファゴット爺さんのクエストのめんどくささといったらもう…

クエストオフィス自体が要らない。
いや、世界観的には必要なのは分かりますが。

家をくれるなら倉庫くれ!
物語序盤で、ギルドハウスがもらえるのですが。はっきり言っていらない。
タダで宿泊できる、クエスト3つ位に関連する。…だけ。え?って思った。

家はそこそこ広いのに、物を置いておけない不思議!
所持アイテム規制が100なのに、鳥の羽100枚とか馬の鬣20個等の収集系クエストの多さ。
な の に 倉庫が無い。
な の に 自宅はある。     えー。

マップの仕様考えたの誰ですか…?
空の宝箱を記録する必要性の薄さ。
重要な抜け道を記録しない謎。


戦闘:☆☆☆☆★

ちょっとエフェクトが地味目なものの、ちびキャラが動き回る戦闘は楽しい。愛着がわきます。

で、TGS体験版の感想でも書きましたが、なんでリングコマンドを採用したのか?
「前ターンでのコマンド位置の保存」「倍速戦闘」と相性悪いんですよ。誤操作しやすい。
倍速戦闘時には、コマンドの「アイコン」よりも、「位置」の方が反応しやすいんですよね。
明らかな違いが一瞬で認識できるから。
アレっぽくなるのがそんなに問題なのでしょうか。

職業間バランスは若干良いかな?
どの職業にも役立ちスキルがあって良いのではないかと。
メイジだけ全スキル合計SPに偏りがあるのが気になりますが。

あと、ヒーラーが可哀そうな子。
回復マスタリーMAXでやっと他の職業のキュアの回復量と並ぶって…
状態異常回復役かと思いきや、危険な状態異常である「魅了」と永続ダメージの「出血」が治せない。

状態異常が異常。

なのに、「状態異常を予防する」方法がほとんど無い。
アクセサリーで「毒・麻痺・盲目耐性+10%」と「混乱・呪い・恐怖耐性+10%」はあるが、効果は感じられない。


上に書いたヒーラーに関連しますが、状態異常「魅了」の性能は異常。
一瞬でパーティが自滅します。
なのに、予防手段がありません。かからないように祈るのみ。

魅了を回復可能なスキルは、プリンセスの「細波の子守歌」だけ。
全ての状態異常耐性を上げるのは、セラエノローブとオールガードのみ。しかし、どちらも隠しイベント・ダンジョンの宝箱。
うーん。理不尽。


グラフィック:☆☆☆☆★

SFCっぽく、ツクール系ちっく。これはわざとかもしれない。2Dなのは高評価。
大きな問題はなし。いい感じ。


キャラデザ:☆☆☆☆★

山本章史さんのモンスターデザインは良い良い。
よくもまぁこんなに竜描いたなぁ。王道の竜の方が珍しい感じになっていて、とてもいい。

…どう見てもカブト虫なやつとか居ますが。
ビトラドラゴニスってカブト虫系ですけど、黒い体に赤茶の羽って…もしやゴキさん?

モタさんのキャラデザは良い。ちょっと若い男キャラに魅力が足りない気もしますが。
おっさんキャラはいい味出ていると思います。特にルシェ王。
女性キャラは…うん。かわいい。獣耳かわいい。かわいいは正義ですね


NPC:☆☆☆★★

ライバルギルド扱いの王者の剣(笑)
空回りして勝手に自爆な感じ。しかも顔グラ無しとか。終盤まで存在を完全に忘れてました

人類戦士タケハヤとアイテル。(人類戦士は人竜戦士のミスであってほしい。)
なんの前触れもなくいきなり出てきて、いきなり戦う。そして死ぬ。
リアルで ( ゚д゚)? ってなった。
ぶっちゃけ、アイテルに必要性が感じられなかった

ジェンジェン爺をどうにか出来ないのはクソ。


音楽:☆☆☆☆☆

全曲2種類とか…良く頑張ったなぁー。これすげぇ。
8bit曲いいわー。これは素直に評価できますよ


レスポンス:☆☆☆☆☆

ばっちり。ここはさすが新納さんとでも言うべきか。
イメージエポックの過去作品の経験から、もっさりゲーを覚悟していたが。


快適性:☆☆☆★★

エンカウント率…というよりエンカウント方式の問題。
もっとエンカウントにムラがあってほしかった。

今作で採用されているのは、おそらく
「一歩ごとに(若干の上下補正はあるが)一定のカウントが溜まっていき、一定値を超えるとエンカウント」

というもの。

確かに近年の作品ではよく用いられている、一般的なものです。
ですが、「HPはあと少し。回復薬ももうない。数歩先の、あの宝箱までエンカウントなしでたどり着けるだろうか」的なドキドキ感がこのゲームには欲しかった。

新納さんも過去にインタビューか何かで同じようなことを言っていたと思うのですが…。うーむ。

さらに、森等の地形ではカウントの上昇補正がかかっているため、「森ではエンカウントしやすい」ではなく、「森を通るとエンカウントが近くなる」っていう、「エンカウント間隔短縮地形」になっちゃっているんですよねー。これはいただけない。

クエストシステム。大切なことなので2回(ry

ギルドカウンターの少なさ。せめてもう一か所ぐらい欲しかった。


難易度:☆☆☆★★

プレイヤーによって大きく変わると思います。(ちなみに私は「戦騎癒姫」)
進め方でも変わるでしょう。
基本的には、「超ヌルい訳ではないが、あまり難しくはない。」
まぁ、コアゲーマーだけ向けではないので、このぐらいで良いのではないでしょうか。

ぬるいぬるい言ってるやつは赤トンボで全滅してください。(3回経験した)

にしても、「竜はある程度倒す前提で調整している」ってインタビューで言ってましたが、それだとかなり易しくなっちゃいますよね。竜の経験値は、もうちょっと少なくても良かったのでは。


こんな長文読んでいる人いないと思いますが、最後です。
個人的に気になったのは、フロワロの存在意義。

ストーリー的にではなく、ゲームとして。
ゲームに採用される要素には、面白さがなければならないと思っています。
なにかリスクがあり、それを解消・解決した際に得られるアドバンテージに対して「やった!面白い!」と感じるのではないかなー、と。

戦闘なら、「負ければGAMEOVER」というリスクの先にある、「勝利 経験値 成長 アイテム」などに対して快感が得られる。

で、ですよ。フロワロ。
リスク:「踏むとダメージを食らう」「敵の先制確率が上がる」「アイテムの物価レートが上がる」「セーブ容量を食う」
アドバンテージ:「フロワロシードが出る、かも」「…」

うーん?…ってなってしまいます。
世界観の再現には必要だったかもしれませんが、なんだかこれにセーブ容量を食われるのはもったいない気がします。


長々と書いてきましたが、なんだか問題点の指摘ばっかりになってしまった気がします…

ですが、間違いなくキラッと輝く、見所のあるゲームだと思います。買って損なし!
次回作に期待!